「速さ」の問題では、答え方や単位にひっかかることがあります。例えば、次のような問題です。
次の道のりを求めなさい。
「秒速200mの飛行機が2分間に進む道のり」 |
よくやってしまう間違いは次のようなものです。
これでは2分間ではなく、2秒間しか進んだことになりません。「秒速200m」とは、1秒間に200m進むことなので、何秒間分進んだのか、で道のりを出さなくてはいけません。2分間
= 120秒間なので、正しくは…
また次のような問題もあります。
次の時間を求めなさい。
「秒速17mで走る馬が136m進むのにかかる時間」 |
よくやってしまう間違いは、次のようなものです。
こんなにかかるわけがありません。こういう不自然さにも気がつけるようになりましょう。
「かかる時間」と問われているので、そのまま出た数字に「時間」とつけてしまったパターンですね。この問題は図に表すとこうなります。
「136mから17mがいくつ分とれるのか」の「とっていく割り算」で、136 ÷ 17 = 8 (8回)と考えたところまでは合っています。ただ、これは1秒間が8回分、つまり8秒間ということです。正しくは…
「かかる時間は?」と問われても、「5分間」とか「30秒間」とかさまざまな単位で答えます。問題に合わせてしっかりと考え、判断しましょう。
※ ただし、後に応用でやりますが、「何時間かかりますか?」と聞かれた場合には、2時間30分であっても「2.5時間」、20分間であっても「1/3時間」と、「時間」の単位で答えなくてはいけません。
同様に、「何分間かかりますか?」と聞かれた場合には70秒間であっても「7/6分間」、「何秒間かかりますか?」と聞かれた場合には1分間であっても「60秒間」と答えます。「聞かれたこと」に合わせて答えるようにしましょう! |
次のような問題もあります。
次の速さを求めなさい。
「10080mを2時間で歩いた人の分速」 |
よくやってしまう間違いは、次のようなものです。
これは10080mを2等分したもので、1時間あたりの距離を出していますね。つまり、時速です。
求められているのは分速なので、1分あたりの距離を出さなくてはなりません。10080mを何分間で歩いたのか考えると、2時間=120分なので、120分間で歩いたということですね。10080mを120等分すれば、1分間あたりの距離(分速)が出ます。
以上のような間違いは、問題をしっかり読んでイメージすることで防ぐことができます。決して「数字と最後の部分」だけ見て解かないように、気をつけてやりましょう。また、kmとmも同じくきをつけて見ていきましょう! |