「大きくなったら野球選手になりたい」「ケーキ屋さんになりたい」…子どもの頃の将来の夢が、現実味を帯びた人生の目標となっていくのはいつ頃からでしょうか?人それぞれにきっかけがあるので、必ずしもいつまでに決めなければならないというものではありません。
でも、高校や大学になるとそれなりに専門的な知識を学ぶわけですから、漠然としたものであっても中学時代に自分の将来の職業を考える事は重要な事だと思います。又この時期の親はというと、自分の子どもの適性を見ながら「本人に合った職に就いて欲しい」と願い、そのために協力できる事は何でもしてあげたいと思う事でしょう。
しかし、全ての子ども達が理想的な道をたどって職業に就くわけではありません。むしろ様々な困難がついて回る事の方が自然です。子どもと親とで将来の夢に食い違いがあったり、子どもを応援したくてもそれを許さない家庭の経済状況があったり、残念ながら本人に才能がなかったりと、障壁を挙げればキリがありません。
夢を実現する事は難しい事です。ならば周りの人が励まし、応援し、協力して本人を支えてあげるべきなのでしょうか?…こうした周りの人達の行動が正しいか正しくないのか、正直私にはわかりません。ただ、夢を持つ本人に次の事だけは言いたいと思います。
夢を追うにはとてつもないエネルギーが必要になります。夢が大きければ大きいほど、それを阻み諦めさせようとする力は大きくなります。「そんな夢捨てちまえ!」と言われて諦める程度の夢なら、最初から持つまでもない夢だったのです。時には自分の非力さに打ちのめされるかもしれません。でも、四方が塞がれたらその間の八方を、それも塞がれたら十六方を進んでみましょう。努力をする事で道を開く可能性があるのなら、それはまだ幸せな事です。もし、どうしようもなくなったら一旦夢を忘れたって構いません。諦めさえしなければ、もう一度夢に向かって動き出す事だって出来るのです。
秋から冬に蒔く小麦は、寒い冬を過ごし春にかけてその実を付けます。通常の農作物と全く正反対の時期に育てようとするこの作物は、芽が少し出たところで麦踏みという作業を行います。踏みつける事でより強い茎や芽に育つからなのですが、「何故そこまで痛めつけられても小麦は伸びるのだろう?」と子どもの頃不思議に思ったものですが、夢もこれと同じなのです。誰に何と言われても諦めない、その実現のためになら全ての情熱を注ぐ事が出来る…そんな職業を夢に持ち生きていけるとするならば、これほど幸せな事は無いと思います。
西村セミナールームのロゴは、西村セミナールームの考え方の礎となる「麦の芽」と、西村(Nishimura)の「N」を組み合わせてデザインされています。
Nを用いて「踏まれても強く立ち上がってくる麦の芽の強さ」を描き、10個ある麦の実は西村セミナールームの「10訓」を表しています。
西村セミナールームに通う全ての塾生が「麦の芽」の精神を身につけ、強く旅立っていく事を願ったロゴになっています。 |